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『自分を捨てる仕事術』第3章を読む|フラットな人との接し方を学ぶ

今回は『自分を捨てる仕事術』第3章です。

いよいよ最終章になりました。

第1章と第2章はこちら↓

natsuka-k.com

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第3章では「人との接し方」について書かれています。

目次

第3章 自分を捨てると人が見える

「本当に解決すべきなのか」という視点 を持つ

どんな仕事でも(仕事に限らず?)トラブルは多かれ少なかれあります。

トラブルの中でもっとも難しい問題は「人」です。

 

問題を解決するときに、関わる人数が多ければ多いほど、すべてに対して前向きな道筋を見出すことは難しくなります。

そして、何よりも、

「本当にそれは、解決すべきことなのか?」

という視点を持つことが重要だそうです。

 問題を解決したいと思っていない場合もある

そんなことあるかーい!と言いたくなりますが。

人はさ、多くの場合、問題を解決したいって思っていないんだよ。解決しちゃうとさ、その人にも責任が生まれるでしょ。自分が動かなきゃならない。だから、何も解決せずに、聞いてくれる人が大事なんだよ。

出典:『自分を捨てる仕事術』鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド

 

 愚痴ってそういうことですよね。

アドバイスは求めていない、ただ聞いてほしいだけ。

 

こちらは真剣な相談なのか、聞いて欲しいだけなのか見極める必要があるんですね。

相手の話を、大きな紙にメモする

具体的な方法として、

「相手の話を大きな紙にメモをする」

と書いてあります。

 

この効果は2つあります。

①自分の話を真剣に聞いてくれているという信頼を得られる。

②相手が真剣な相談をしているのかどうかがわかる。

 

②の効果が特に大きいらしく、

相手が愚痴、だれかの批判、告げ口、ときには情報操作のために言っている場合はメモされていては困るわけです。

そして、こういった話は受け止めすぎると、自分も傷ついてしまいます。

メモに取り、常にそれを相手の目の届くところに置くことによって、客観性を維持することができるのです。

 

・・・正直、いきなり始めるには敷居が高すぎるなと思ったのですが、

次のメモを取れないような場合の方法が取り組みやすいと思います。

メモを取れなかったり、電話などの場合は、相づちを打ちつつ、タイミングを見計らって、相手の意図を「自分はこう思った」という感じで 復唱します。

 

「◯◯さんは、この件に関してこう思っているんですね」

 

本当に解決してほしいと思っている人は「そうなんです」とさらに具体的な話をしてきます。そうでない人は「いや、そういうことじゃなくてですね……」と話題を変えたりする。後者の場合は、そもそも相手が解決したいと思っていないわけですから、話を聞いてあげるだけでいい。

出典:『自分を捨てる仕事術』鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド

 

問題解決に重要なのは、

「解決しない場合もある」ことをふまえてのぞむことです。

可能なかぎり手を打ったら、ウジウジ悩まない! 

謝罪にはエゴが出やすい

1番良くないのは「何度も謝ること」です。

 

人を怒らせてしまったときは、激しく動揺します。

嫌われたくない、誤解を解きたい、敵をつくりたくない、この不安な状況から解放されたい。

こういった「自分のエゴのために謝っている」状態が事態を冷静に見極める目を濁らせてしまっています。

 

迅速かつ誠実に謝ることはもちろん必要です。

そして、「謝るときは本気で謝らなければならない」のです。

 

誠実に相手に対して向き合っていると「思いたい」人間は、実は自己中心的なのです。(ぎくっっ)

 

鈴木さんがおっしゃっていた、

「何度も謝らず、一度の謝罪ですませるように。相手の怒りの沈静を待つことも重要だ」

を目指したいです。

人を見抜く力を鍛える

相手に会うときに、極力先入観を捨てて、

「この人は、なんの目的でここにいるのか」

「この人は、なんの目的でこの話をしているのか」

を観察しながら探るという方法です。

 

よく「人の良いところを見つけなさい」と言いますよね。

「良いところ」=「得意なこと」です。

 

他人の得意なことを見極め、それをきちんと言語化することで仕事に繋がります。

どういうことかというと、

「あの人は仕事が早い」だと抽象的すぎますよね。

「〇〇さんの得意なことは、議事録をわかりやすくまとめることだ」だと具体的に何ができるのかわかります。

そして、〇〇さんにこの仕事を任せるようにすればいいのです。

〇〇さんも得意なことなので頑張ってくれますし、自分は他のことをする時間もできて、みんながいい仕事をできます。

最後に

短期間で習得できるようなことではないですけども、ずっと心がけていきたいなと思うことばかりでした。

 

もし前の仕事をしていたときにこの本に出合っていたら、もっとちゃんと育ててあげられた子たちがいたんじゃないかな…とまで思ってしまいました。

今まで前の仕事で思い残したことは何もないと思っていたのに、そこまで考え方が変わるような本です。 

 

この本の最後に書いてある言葉の本質が少しわかった気がします。

「自分以外のことを考えている人生は、本当に豊かである」

出典:『自分を捨てる仕事術』鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド