喜多川 泰さんの『運転者 未来を変える過去からの使者』を読みました。
『運転者 未来を変える過去からの使者』
主人公は40代のサラリーマン。
仕事が思うようにいかず、中学生の娘は不登校、家庭でもギクシャクしてしまう。
あれもこれも上手くいかず、
「・・・なんで俺ばっかりこんな目に遭うんだよ」
そこへスッと1台のタクシーが。
自分のことを何もかも知っている不思議なタクシーの運転手。
「運を転ずるのが私の仕事です。だから、運転手・・・です」
不機嫌な人が成功したことはない
ここに登場する不思議なタクシーの運転手は
「運気を逃さないためには、上機嫌でいてください」
と、何度も言います。
イライラしていると運気を捕まえるアンテナが働かなくなってしまいます。
人生を大きく変えるチャンスですらイライラしていると、さっさと終わればいいのに、なんて思ってしまうんです。
だから、上機嫌でいてください、と。
運はポイントカードと同じ
「運とは”貯めて”から”使う”もの」
それなのに、運を貯めていない人ほど何かもらうことを期待しています(苦笑)
ここで書かれているポイントカードの例が非常に分かりやすかったです。
「そのポイントカードは五百円の商品券として使えるんです。どうしてかわかりますか?ポイントが貯まってるからです。ポイントカードをもらった瞬間に五百円として使わせてもらって、あとからポイントを貯めるってことがありますか?そんな使い方できるポイントカードなんてないですよ。運だって同じなんです。でも、多くの人は『運がいい』と言うとき、その前のことをまったく無視して、突然いいことが起こることのように期待してるでしょ」
出典:「運転者 未来を変える過去からの使者」
感想
内容は「運を良くする方法」や「運の仕組み」ですが、
主人公と運転手の会話で話が進んでいくので、物語としても読みやすいです。
前半はリアリティーがあり、主人公の気持ちなど共感しやすい部分は多いと思います。
(不思議なタクシーの運転手はリアリティーはないですが)
後半は運気をキャッチするアンテナが働くようになっているので、主人公はどんどん良い方向に向かっていきます。
「いやいや上手くいきすぎ!」
「そんなことあるか〜いww」
と、つっこみたくなります。
でも、それこそ上手くいっていなかった前半のときの主人公と同じ思考なんですよね。
人生に奇跡を起こす種はそこら中にある。
その種をたくさん見つけられるきっかけになる本だと思います。
そして、最後まで読んだらもう一度最初を読んでみてください。
もっと不思議な気持ちになれますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございます